今尚輝く、シンプルで普遍的な箱庭SLG「シムシティ(SFC)」

ゲーム



新しく起こったジャンル、経営SLG


ファミコン~スーパーファミコンにかけての時期は、アーケードから、そしてパソコンから様々なジャンルがファミコンに集いそして、アーケードの筐体ほどの高性能ではないものの表現力に富んでいて、家庭用としてバランスの取れたファミコンと言うハードの中でまた、様々なジャンルが勃興し発展していきました。


そんな中、スーパーファミコンという1つ上のハードの登場で、ファミコン時代に全盛だった横スクロールアクション(マリオのような形のもの)やドラクエに代表されるRPGという2大ジャンルに続くようにダンジョンの構造が変わる=ローグ系の流れを汲む「不思議のダンジョン」。


アーケードでは既に人気を博しつつあった「ストリートファイター2」に代表される対戦格闘ゲーム。ファミコン時代のコマンド総当たりから、選んだ選択肢で展開が大きく変わる「弟切草」に端を欲するサウンドノベル。さらにファミコン時代に「ファイヤーエムブレム」で形になったシミュレーションのユニットにRPGの育成要素を足したシミュレーションRPGなど、スーパーファミコンの時代には実に様々な新しいジャンルのタイトルが続々とメジャーになった時期でもありました。


この時期、任天堂は海外の有名なタイトルをローカライズし普及したいという思いも強かったようで、携帯ハードであるゲームボーイと抜群の相性となる「テトリス」をライバルのセガと版権を争う中でリリース、大ヒットを飛ばしたりしました。


そして、SFC初期でも同じようにスーパーファミコンのハードの性能を遺憾なく発揮できる。そして、それまでのハードではなかったようなまったく新しい「町作りシュミュレーション」というジャンルの代名詞「シムシティ」をリリースしました。既にリリース当時はパソコンで大人気を博していたタイトルで、発売はアメリカ発のPCゲーム。ゲームデザイナーウィル・ライトの手に寄る作品でした。


任天堂による独自アレンジが絶妙。時代を得ても変わらない原点の魅力


元はパソゲーと言えど、任天堂の手に寄り様々なアレンジが加えられ、直感的・視覚的に分かりやすく誰でも気軽に街作りができるゲームとして、今尚遊んでも新鮮さを感じられるタイトルになっています。


こうしてみると任天堂は本当に海外の出来の良いゲームを見つけ、吸収したりローカライズするのが上手いなぁと感じます。いまとなってはもっと細かい所まで手が入れられて、グラフィックも豪華になった類似作品がその後も続々とリリースされています。


代表的な所では、本家シムシティと同じ括りでありながら本家以上に手が入りやすくなっている「シティーズスカイライン」。その他、中世の町を作れるものや無人島を開発するものなどいわゆる「箱庭」といわれるSLGがその後も多くつくられていきました。代表的な所で「トロピコ」やインディ―ゲーから話題になった「banished」などでしょうか。


そんな中、原点とも言える初代シムシティを遊びやすくアレンジした本作の変わらない魅力、シンプルで普遍的な魅力とは…ズバリ、原初に当たる作品になるために必要以上の複雑さがない事です。


見降ろし型で、それほど広い範囲まで目を配らなくていいことから視認できる範囲が限られている為、最近の作品に多い広い範囲を見渡したり、必要以上に細かいリソースに気を配る必要がない事。シンプルすぎる故、一番楽しい段階であるマップの開発が早い段階で行きついてしまい、見てるだけの場面も多くなる事や、海が広い範囲で碁盤の目状の街作りをすることなど、定石となるセオリーも出来上がってしまってはいます。


しかし、直感的に分かりやすく、思いついたことはすぐ試せるのがこのSFC版の強み。よほどの人口に達しなければ、処理落ちなどの問題が起こらない事も嬉しい仕様です。50万人の人口を目指すと似たような街にはなってしまいますが、思い思いの理想を描きながらまずは人口10万~20万を目標にしていく遊び方をすると、ぐっとプレイの幅も広がります。


さらには街作りや、経営、市政運営の簡単な知識も身に付く、アカデミックな知育ゲーとしての側面もあります。プレイヤーのまた思い描く形をゲームを通じて体感していくマインクラフトなどのサンドボックスの箱庭版と捉えることもできます。娯楽を通じて教養を磨く、そんな一面も兼ね備えたタイトルなのです。

現在遊ぶには…

家庭用ではその後にSFCやPS・SSなどで続編的な「シムシティ2000」、またDSでも続編であるシムシティDSシリーズがリリース(ベースは3作目シムシティ3000)。その後にPCでは約10年ほどのスパンを置いて4作目・5作目がリリースされています。そんな続編と比べても、操作のシンプルさや手軽さから、任天堂が放った金字塔的な作品ともいえるのが原点である本作の魅力となりますが。が。版権の兼ね合いが色々絡むのか、その後の任天堂のハード(最新ハードswictn)に到るまで配信などがなされていません。

そのためレトロフリークを始めとしたスーパーファミコン互換機と、元のソフトを購入して遊ぶという方法が有効です。根強いファンもいる事から。いつか配信で再び日の目を見て欲しいタイトルでもあります。


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