シティポップの現在地「CERO/e o」

MUSIC

現在、日本の80年代に一世を風靡したシティポップが世界的にも静かなブームを生んでいます。そのシティポップは90年代にはシブヤ系と言われるムーブメントに繋がりました。そんな系譜の現在進行形を思わせる名盤を紹介します。

ブラックミュージックとシティポップの邂逅

2010年代以降の邦楽シーンの中でもロックバンドの流れとしてKING GNUにせよ、ヒゲダンにせよブラックミュージックとの調和が大きなテーマになっている感があります。

そんな中、拘りのインディーズレーベル「カクバリズム」に所属しリリースするたびに業界を騒がせてきたミュージシャンズ・ミュージシャンなアーティストにceroがいました。

元々は都市型の前衛的なポップミュージックを奏でるバンドで編成のなかにトランペットやサックス、パーカッションなどのサポーターを抱え、まさにジャズの感性を濃厚に漂わせたサウンドで、アルバムを得る事に大きくスタイルを変えていったバンドでした。

どこかかつての小沢健二を彷彿とさせるような良質なシティポップという趣。

直前にリリースされたアルバム『POLY LIFE MULTI SOUL』では原点であるブラックミュージックの躍動感に回帰し、これが絶賛され次なるアルバムへの変化がさらに期待されていました。

ジャンルレスな新しい音

そしてリリースされた本作は前作からさらに異質な変化を遂げた捉えどころのない「新しいポップミュージック」と形容されるような作品群に仕上がっていました。

そこには過剰な意味性を取り払った歌詞と疲れた現代にそっと寄り添うような心地よい自然体なサウンドが展開されていたのでした。

もともとの持ち味である多様な楽器の展開やコーラスワークなどは健在ですが、テクノもブラックミュージックも飲み込んだジャンルレスなサウンド…と言えばいいのでしょうか。とりあえずシティポップの最先端を切り開いています。

「 Hitode no umi 」「Fuha 」に感じる心地よさと相反して体感的なサウンドに変化する「「Cupola (e o) |」あたりの流れが特にいい感じなのです。

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