海外でも熱烈なファンを持つB級SFハードボイルドアニメ「カウボーイビバップ」

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非常に完成度の高いSFハードボイルドアニメ


数多く魅力的なアニメはあるものですが、本ブログではとりわけ何度見返しても楽しめる
シンプルだけで人生に響く、そんな作品を多く紹介していきたいと思っています。


アニメと実写の狭間で


さて、アニメの魅力の1つにSFなどの異世界の描写にすぐれている事、現実ではなかなかできない奇抜なアクションを交えられる事などなど色々な強みがあげられると思います。

カッコいい構図や場面に映えた天候もアニメなら自由に描けるのです。最も最近はCGの発達で実写でもそのへんの問題は解消できるようになってきていますが…


ただアクションにしても構図にしても「なんでもあり」にしてしまってはただの散漫な作品になってしまいどう描くのか、どのようなテーマにしたいのかというセンスや統一感は当然重要。


本作カウボーイビバップはアニメ映えする「近未来」「SF」をテーマにしながらも実写顔負けの「ハードボイルド」「アクション」にも拘りが見られました。


ガンダムなどリアルロボットアニメを多く手掛けたサンライズですが、ハードボイルドなドラマとしても装甲騎兵ボトムズやシティーハンターを手掛けた実績のあるサンライズ。

そのへんの描写は手慣れたものなのですが、本作はそこに探偵物語のようなユーモラスで悲喜こもごもな人間ドラマや特に主人公スパイクが駆使する身体を生かしたアクションなど、実写作品からのフィードバックも多く見られました。


実写から取り込みながらも実写ではなかなか実現不可能なリアルさの中の嘘、アニメだから表現できる無国籍なSF感というものが徹底的に拘られてアニメの世界を形作っているのです。


基本1話完結だからこそできたバラエティに溢れた作風


そして、1話完結だからこそ映えるバラエティ溢れたドラマ。ある回ではハードボイルドに、ある回では全編コメディに、ある回ではメロドラマに、そしてある回ではサイコサスペンスや人情モノに…

そしてどの話も一貫してシャレッ気とどこかドライな目線は貫かれており、それを中和するのがどこか疑似家族的のするビバップ号の面々の関係。その関係もつかず離れず、どこか腐れ縁的。それがビバップらしさになっていた気がします。


最終的にそれが散り散りになっていくのも切ないのですが…作風的にまさに海外では熱狂的なファンを持つ作品ですが、本編完結後は劇場版以外は一切続編が作られていないのも潔さを感じます。

またCGとセルアニメの移行期の作品ですが特にセルアニメの絶頂とも言えるくらい作画にとても気合が入っています。今見ても十分古びない魅力あり。


そして音楽面の魅力、本作の音楽を担当したのは有名作曲家の菅野よう子なのですが、毎回、話のテーマと連動した音楽があり音楽が裏のテーマの1つにもなっています。そこに注目しながら鑑賞するのも楽しさの1つ。


魅力的なキャラクター達


主人公はスパイクはおどけていますが、重い過去を持ちエピソードによってキャラがコロコロ変わります。

その相棒訳がジェット、いぶし銀のおじさんで盆栽と料理が趣味、過去に刑事だったというやはりハードボイルドな影をしょっています。ビバップ号においては年長者らしく他のメンバーのまとめ役兼保護者役のような存在

フェイは記憶喪失で金が行動原理のヒロイン、彼女の過去を巡る話がストーリーの重要なキーになりそうですがならない…ルパンで言う峰不二子的な立ち位置になりそうですが、決して完璧なデキる女に徹しきれないあたりがこの作品らしいのですね。


エドは天才ハッカーで一見すると職業不詳、他のメンバーで固めるとアダルトな雰囲気に寄りがちな所をマスコット的な役割を当てられてる気がします。最終的に一番綺麗な収まり方をして成長したのは、年少者であるエドなのかもしれません。


その相棒であるコーギー犬のアインはビバップの完全なるマスコットキャラ、序盤のあるエピソードでビバップ号に転がり込んできますが実は訳アリの天才犬、エピソードによってはエドと共に大活躍するものもアリ


個人的にお薦めな回5選
5話「堕天使たちのバラッド」30分で収まるハードボイルドマナーに徹した回。キザに徹した演出の数々とスパイクとビシャスの因縁に決闘へ進む高揚感、オチも秀逸。


17話「マッシュルームサンバ」キノコを食べてトリップする危ない回、エドとアインが大活躍。メンバーそれぞれのトリップの仕方に個性が出ています。

19話「ワイルドホーセス」頑固親父とスパイクの絡みが楽しい。ソードフィッシュ号が大活躍。そしてこれまたオチが秀逸。


20話「道化師の鎮魂歌」突如襲われるスパイクと謎のピエロ、本編と連動して進むピエロの謎。最後のスパイクの表情が印象的


22話「カウボーイファンク」全編コメディ回、スパイクと似た風貌ながら対照的なアンディが登場。最終的に予告にまで割り込んでくる。

8話「ワルツ・フォー・ヴィーナス」
この回も最後のシーンがとても印象的。センチメンタルな一篇。

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