国産を代表するテクノの名盤「ケン・イシイ/jelly tones」

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テクノというと一時期は世界的な人気誇り、いまや音楽ジャンルの定番の1つとして定着したカテゴリーだとも言えます、日本初のテクノの名盤は何か…と考えた時、真っ先にあがる作品の一つ。日本のテクノの大名盤がケン・イシイのjelly tonesです。


日本を代表するテクノ・マエストロ


テクノミュージックの代表格でもあるケン・イシイ。この方は企画盤などもいろいろあってパッケージもどれを手に取っていいのか迷う事も多いミュージシャンです。

テクノミュージック自体は非常に興味がありながらもやや敷居の高さを感じさせるジャンルでもありますが、ケン・イシイはタイアップやコラボ、またゲームミュージックに携わることも多く、間接的に刷り込まれてきた方も多いかもしれません。実はいつのまにか耳にしていた率が高い(笑)


日本よりも先に海外で大きく注目された方ですが、そのケン・イシイの代表作ともなるのが比較的初期に出された本作「JELLY TONES」。もう発売されて30年近くになりますがミニマルミュージックとも言える同じリズムの反復に徐々に音が増えていく流れが快感なのです。


聴く場所を選ばず、何度でも聴けてしまう


そして室内で聴いても、ドライブミュージックとして聴いても、どこで聴いてもすぐにすっと世界に引き込まれていき余計な雑音が気になって音楽から離れてしまうという事が無いのです。ボーカルも入らない為に歌い方で好き嫌いが別れるということもないでしょう。


これはけっこー凄い事で、何回聴いても不思議と飽きないんですよね。何かの作業中に聴いてもむしろ、作業の邪魔にならないどころか不思議と集中力が増してしまうという効果もあり…と喩えると言いすぎでしょうか?


単なるテクノの名盤を超えて、アンビエント・ヒーリングミュージックの域にあると思います。トランスとはまた違うのですが、音の波に飲まれると言えばいいのでしょうか。

90年代半ばドイツ初のデトロイト・テクノが世界を圧席していた息吹を濃厚に漂わせる1作でもあり、MVがあちこちでリピートされた1曲目「EXTRA」はとりわけ有名な曲になります。その後もテンションが落ちず、攻撃的ではあるものの、早すぎないテンポで独特のサウンドが展開されていきます。


本作だけでなくケン・イシイの作品はどれも聴いていくうちに不思議な高揚感を感じるのです。一枚で聴く場所を選ばずに何度でも楽しめてしまう、そういう意味では大変コスパもよく、まさにリピート率が高くなる名盤です。

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