かつてCDが大量に売れていたCDバブルに時代、一世を風靡したのがシンセ主体のサウンドにギターサウンドが乗り、そこに前向きな歌詞が乗る王道のJ-POPサウンドでした。90年代を回顧させる王道のj-POPサウンドのお手本のようなアルバムを紹介します。
90年代に一世を風靡したJ-POPの王道サウンド
90年代に大量にCDのセールスをあげたのが小室哲哉、彼が在籍していたユニットTM NETOWORKはユニットと言う概念を始めて使用し、腕利きのミュージシャンをバックにしつつボーカル・シンセ・ギターのメンバーで構成されていました。
そのサウンドはバックミュージシャンとして在籍していた松本孝弘や朝倉大介などにも引き継がれ、それぞれaccessやT.M.revolutionそして平成の間に最もCDを売り上げたユニットで知られるB’z、また小室哲哉自身が手掛けたりプロデュースしたユニットであるTRFやglobeなどにも形をやや変えながらも引き継がれていきました。
個人的にこのギター+シンセのイントロで始まり疾走感のあるサウンドは世代的にもかなり刷り込まれており、今尚この手のサウンドを聴くと無意識に引き来れてしまうくらい耳馴染みの言いサウンドなのですね。かつてTK MUSICという小室哲哉がホストになっていた音楽番組で坂本龍一が「小室君は日本人の耳を教育してしまった」というのはまさに…という感じで、ある年代には確実にしみこまれたサウンドでしょう。
一方で、洗練されたJ-POPと言うとB’zやZARD、WANDSや大黒摩季などが所属していたビーイングの存在も高く、特にZARDが形作った前向きなガールズポップの系譜は80年代の渡辺美里や90年代初頭のバンドブームの時期にはLINDBERG、またTMと同じくギター・バンド・ボーカルスタイルを取っていたDREAMS COME TRUEなどに寄って1つの人気のスタイルとして形作られてきました。
3人組ユニットと言う様式美
やがて、TMを一時終了させた小室哲哉が所属したavexのグループが台頭してくるとよりシンセサウンドを強調したダウンスサウンドを主体にしたサウンドが人気を博し、男性+女性の2人組やモデル出身の女性をボーカルに据える流れも出てきました。
このような90年代の流れの全てを踏まえて誕生したようなユニットがEVERY LITTLE TIHINGだったのです。ドリカムを思わせるユニット名、小室哲哉を思わせるシンセサウンドを手掛ける五十嵐充、モデル出身の持田香、いまやバラエティの常連になっているギターの伊藤一朗と、かのTM NETOWORKを思わせる構成
この時代の小室哲哉が関わったユニットはダンス+DJ構成のTRFや、ボーカル・シンセにラッパーの入ったglobeなど、やや変則的な構成が多く、ドリカムやTMを思わせる3人構成自体も王道のスタイルでした。
サウンドも当時主流になりつつあったダンスビートを踏まえたj-POPで、その前向きな歌詞などはZARDを思わせるものもありました。
当時一方でまた時代を掴んでいたヴィジュアル系が、先達の影響を受けながらも良くも悪くもLUNA SEAの登場でほぼそのスタイルが固まってしまい、以後に似たようなフォロワーに溢れたように。ELTもまた、当時断片的に溢れていたユニットの形やj-POPの形を綺麗に掬い上げ1つの形を作ってしまった感があります。
とにかく特に3人組だった時代のELTは節操なく売れる要素で固めていたのは間違いないのですが、今振り返ってもJ-POPのお手本のようにJ-POPとして非常に完成されていたサウンドでした。ほどほどに疾走感のあるシンセサウンドに歪み系のギターが絡むサウンドはやはり日本人の琴線に振れるのでしょう。

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