謳うように奏でられるインスト「toe/the book about my idle plot on a vague anxiety」

MUSIC

00年以降の潮流の中でも特に一世を風靡した感があるポストロックサウンド。そのポストロックサウンドを軸に国内を飛び越えて海外でもファンの多い、寡作なれど職人芸的なサウンドを奏でる国内を代表するポストロックバンドの名盤を紹介します。

国産を代表する技巧派ポストロックバンド

日本を代表するインストバンド、ポストロックバンドとも言えるtoeのデビューアルバム。変拍子を奏でるテクニカルなドラムがリードする中、各楽器が絡みつくようにそこに乗っかってくる、そんなイメージがあるのですが、緩急をついた展開が続くかと思いきや突如全パートが止まったり…とリズムの変化の付け方が絶妙なのです。

かといって、あまりに突飛なサウンドや極度にテクニカルな方向に寄る事が無く、ボーカルが乗っているような感覚で聴く事が出来るのです。本作では自然の中に佇んでいるような静謐さや情感が非常に感じられるアルバムに仕上がっています。

またこのバンドの特徴はメンバー全員がバンドは副業で本業としてデザイナーなどの仕事についている事などもあったりします。

寡作だが理想的な活動形態

その強みは、本業で培った感性やアイデアをバンドの表現や活動にフィードバックできる事でしょう。

バンド一本ではどうしても「食べる」事に焦りを覚えて、自然なリリースペースややりたい表現から遠ざかってしまう欠点も抱えがちですが、本業に寄り添った仕事と並行する事で無理のない活動や自然なリリースペースにも繋がるのだと思います。

同じように好きなバンドで同じような活動形態をしているバンドに以前取り上げた「Spangle call Lilli line」などもいますね。

仕事でも趣味でもクリエイターとしての産み出す苦しみなどは常にあるのだと思いますが、個人的にも非常に理想的な活動形態・リリースサイクルを実現していると思います。最近は非常に寡作になってしまってはいますが…

コメント

タイトルとURLをコピーしました