ゲーム史上に燦然と輝くステルスアクションの名作、新生「メタルギアソリッド3Δ」

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ゲーム史上に燦然と輝く「ステルスアクション」…敵を倒すのではなく基本は隠れながら進むスタイルの元祖にして決定版のようなシリーズで、世界的にも有名なゲームクリエイター小島秀夫を代表する作品であり、シリーズでもある「メタルギアソリッド」その中でも最高傑作とも言われ一際高い人気を誇る作品が、本作「メタルギアソリッド3」でした。

小島秀夫とコナミが揉めて制作チームが解散し、シリーズが途絶え配信の時代にあってなかなか現行ゲームハードで遊べない状況がつづいていましたが、ここ数年のコナミの過去のIP(ゲームタイトル)の見直しや掘り起こしの流れの中で、過去作のリマスターや配信がつづき、そしてシリーズ最高とも名高い本作メタルギアソリッド3はグラフィックを一新したリメイク作品として再び日の目を見る事になりました。

ただしコナミと揉めて退社した小島監督が一切関わっていないリメイクの為、その点はなかなか複雑な感情を抱くファンが多そうな作品でもあります。。

映画的ゲームを得意としていたコナミ

小島秀夫作品というとポリスノーツやスナッチャーなどメタルギア以外にも洋画を思わせるような凝ったSF作品を80年代から90年代にかけて、MSXやPC市場でリリースしていた流れがあります。

しかしそれは小島作品に限った事ではなく、グーニーズやキングコングなどの映画版権ものやオリジナルタイトルでも古典ホラーのモンスターを集め、映画的演出で話題を読んだ「悪魔城」シリーズややはり映画的な舞台設定やSF感が魅力だった「グラディウス」などファミコンや80年代のアーケードの時代から洋画風というのはこのメーカーの1つのアイデンティティになっていた気がします。

一方でカジュアルな「がんばれゴエモン」や「ツインビ―」、後にはギャルゲーの元祖とも言われる「ときめきメモリアル」をリリースするなど硬軟併せ持つバラエティの豊かさも持っていましたが。。

そして32ビットのCD-ROM媒体が主流の時代になるとより映画的なゲームに接近し、本作メタルギアソリッドやこちらも世界的IPに育ったホラー作品「サイレントヒル」などが次世代機と呼ばれた32BIT機以降のコナミの洋画風タイトルの2大看板となっていたような感があります。

本場ハリウッドすら唸らせた「洋画的」ゲームの神髄

特に初代のメタルギアソリッドはそれまでプリレンダリングと呼ばれる2Dで描かれた背景の上に3Dのポリゴンキャラクターが乗っかる手法を主としていた国産ゲームの中で(PS1時代のバイオハザードやファイナルファンタジーなど)背景もキャラクターもフル3Dで表されていたのも斬新だったのです。

任天堂のスーパーマリオ64や数か月後にリリースされたゼルダの伝説時のオカリナなどはフル3Dでしたが、FFやバイオのようなムービーシーンで表されるシーンまでフルポリゴンで演出したのは本作が初。そしてハリウッドの監督を唸らせるほどのカメラワークとシナリオの緻密さも話題を読んだのでした。

さらにゲームを収録するパッケージや当時ゲームを記録するのに用いていたメモリーカードなどのデータすらゲーム演出に用いるメタ的な手法も斬新で、さらにステルスアクションは3Dという立体的な空間を用いる事で、より魅力的且つゲーム性も増すことに成功したのでした。

そして、本作メタルギアソリッド3はシリーズ最高傑作とも言われます。人気キャラクターであるスネークのルーツ、ネイキッド・スネークの若い時代が主役となっている事(2作目は雷伝がメイン主人公、4作目は初老のソリッド・スネークが主役なのです)舞台がある程度の解放感のあるジャングルである事。冷戦対立化のスパイ諜報合戦の時代が舞台である事。

センスとゲームデザインの魅力に満ち満ちた作品

1作目や2作目に登場するスネークとは実は別のスネーク(ネイキッド・スネーク=後のビッグ・ボス)でありながら、もともとのソリッド・スネークを上回る人気を得る人気キャラを確立した事やシリーズの発端となるエピソード故、本作だけ取り出しても遊びやすい事…そしてシリーズ全作に共通するテーマがコンパクトにまとまっている事。

舞台となるジャングルから60年代当時の時代背景を踏まえたデザイン全般までがセピア調の色彩で統一されている点。登場するコブラ部隊のメンバーが他のシリーズのボスキャラ軍団と比較しても、個性的且つ魅力的な事…などなど1つ1つ挙げていったらキリがないほどです。

その上で現実の世界戦争を絡めたエンタメと教訓を孕んだ迫真のストーリー、それとあまりのギャップを孕む無線ネタや小ネタに代表されるネタの数々、キャプチャーで獲物を捕獲する度に異色な感想を放つスネークなど、ネタ要素にも抜かりなし。

ステルスアクションとしてどのエリアも考え抜かれたトリッキーな構造が多く、どのルートでどう敵を殲滅、あるいは回避していくのかに複数の手順があり、それを各々のプレイヤーが試行錯誤をして切り開いていく過程が抜群に面白いのですね。

ゲームのプレイ時間も大作とはいえ長すぎないほどほどのプレイ感覚。今の時代に遊んでも色あせないステルスアクション、そして映画的なゲームの金字塔の1つでありつづけているといっても過言ではない作品でしょう。

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