SFとアクションと風刺性…すべてが絶妙にバランスの取れた普及の名作「ターミネーター2」

MOVIE1(映画・ドラマ)

Aiの進化が日進月歩の昨今ですが、それに伴う人間との共存や仕事を巡る議論が活発になっています。AIが人間の知覚を越える「シンギュラリティ」が2040年頃に来るとも言われますが、そういう話になると必ず言及されるほどの影響力を未だに放つ名作「ターミネーター2」をレビューします。

初作はシュワルツェネッガーの出世作

80年代にはスタローンと並んでマッチョな映画スターとして数々のアクション映画に出演していたアーノルド・シュワルツェネッガー。当時は日本もバブル景気に湧き、CMなどでの来日回数も多く、ある世代以上の世代には非常に馴染みのある俳優でしょう。

いわゆる演技派ではないため文芸映画として評価されるタイプではないですが、アクション映画では非常に様になるタイプだと言えます。そんな彼の出世作となったのが84年のターミネーター。

機械が人類に反乱した未来の世界で、人間側のリーダーであるジョン・コナーの母であるサラ・コナーを狙う敵役として登場。無表情なサングラス姿が武骨な印象を抱かせたのでした。

内容的にどこかB級な味わいもあった1作目ですが、およそ5年後に再びジェームズ・キャメロンとシュワルツェネッガー、そしてサラ・コナー役のリンダ・ハミルトンが結集し、当時最新鋭だったCGもふんだんに使ったSFXとアクションの超大作として登場したのがこの2作目でした。

今作ではいわゆる美少年役としても名を馳せたエドワード・ファーロングが少年時代のジョン・コナーとして出演。前作では敵役だったシュワルツェネッガーは今回は主人公側を守る役として奮闘。無表情ながら愛嬌のあるT-800を好演しました。

普遍的なテーマを描く故に古びない内容

この作品公開後から数えきれないSF映画やアクション映画、そして本作自体の続編もまた作られていきましたが、それでも尚、変わらない支持を受ける金字塔作品になっています。

最も日本では特に公開当時、シュワルツェネッガーが頻繁に来日していた事やまだバブルの余波が残る時期で公開当時無数のパロディが作られた事…とにかくアメリカ的なものが非常に強かった時期な事も無縁ではないでしょうが…

まず今日でも取りざたされる機会であるターミネーターと人間の交友、そして別れをきちんと描いている事。具体的には未来のリーダーである少年時代のジョン・コナーがほとんど人間の感情を介しないT-800に人間の心の機微を語り、それがラストの演出に結び付いていくという心憎い演出

また未来に機械が反乱を起こすため、その芽を先に積む必要がある…というタイムパラドックス的なギミックがストーリー上でも非常に分かりやすく展開される事。これによりSFに耐性がない方でもすっと物語に入っていき事が出来、SF的妙味のあるストーリーを楽しむ事が出来る作りになっています。

そして、当時もそのCGが凄いとされた敵役T-1000の描写。様々な人間に擬態できるという(当時連載されていた寄生獣との関連性もたびたび指摘されますが)設定が2時間の尺でサスペンスと凶悪さの両立させる事に成功しており、またその部分的使用のCGに留めた事が今日的に見ても古びないCGアクションを達成しています。

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