00年代後半を駆け抜けた感度高めのエレクトロバンドの名盤「school food punishment/school food is good food」

MUSIC

どこか先進的な電子音=エレクトロサウンドと感度の高い歌詞にクールなボーカル…とある意味かつてのJ-POPのスタイルを踏まえながら、ポストロック的な先鋭性やオルタナティブ的な型にはまらないソリッドなサウンドとも融合した感度の高いバンド…そんな先鋭的バンドがインディーズでリリースした名盤をレビュー致します。


この時期の流行をハイブリットに混ぜた感度高いバンド


2000年代後期頃に出てきたバンドは自分と同世代のバンドとも言え、辿ってきたジャンルなどにシンパシーを感じる事が多かったのですが、特にサウンドやジャンルの返還がまさに個人的嗜好とピッタリ一致していたバンドの1つがschool food punishment。

残念ながら2012年頃に解散してしまい、それからももう長い時間が経ってしまっていますがオルタナティブ、ポストロック、エレクトロニカ、ニューウェーブを混ぜ、電子音がリードしていき、そこにややクールな女性ボーカルが乗る、まさに個人的に理想としていたスタイルなのでした。


心象風景を強く描写した歌詞やアルバムのアートワークも秀逸。転調と浮遊感のあるサウンドに、透明感のある触れ幅広いボーカルが乗っかる特にボーカルの内村友美は椎名林檎、空気公団、Spangle call Lilli lineに影響を受け内向的でハードなボーカルから、浮遊感漂うポップスまで振れ幅が広いのです。


オルタナティブやプログレを思わす変拍子や転調の連続も心地いい。そして、アートとJ-POPのギリギリを攻めるラインで楽曲をまとめる手腕も見事でした。


このアルバムはまだインディーズ時代にリリースされたもので、尖った感性とポップな浮遊感がかなり高い純度で混ざり合っているのです。またこの1stでは元spiral lifeの石田ショーキチがプロデュースしておりSPIRAL譲りの、洋楽至高でありながら、日本人が好むキラキラしたPOPな匂いも濃厚なのです。

この時期でしか聴けないサウンド


頭の「close, down, back to」から不穏な歌詞と重めのサウンドで始まりつつ初期の代表曲となる「pool」の圧倒的な解放感へ繋がる流れは見事なのです。その後は軽めの曲調の「snap」、どこか気の抜けた「浮かび上がる」とテンションの違う楽曲が並びま

メジャーに行った以降の2枚のアルバムの時期になるとサウンドはより作り込まれていくのですが、インディーズ時代の作品はそれ以上に感度高めの傑作揃い。この1stはその中でも特有の儚さや浮遊感は、際立つ作品です。

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